デュ・モーリア

デュ・モーリアの「レベッカ」は高貴の狂気といった感じだ。

淡々とした怖さ。憎悪がこれでもかと押し寄せてくる怖さ。

ヒッチコックが映画化している。

デュ・モーリアのヒッチコック映画と言えば、「鳥」の方が有名だが、このレベッカも相当なものだ。

恐ろしい・・・。

セールスマンの死

痛々しい程、悲しい戯曲だ。

60歳を超えたセールスマンのウィリー。

固定給がつかず、歩合のみでありながら成績が芳しくなく、借金もしている。

家族との不和も抱え、救いがない。

この様な状況は容易に考えられ、しかも抜け出す道がない。

いきつく所は一つしかなかった。

無念だけが残る話。

インザプール

奥田英朗の伊良部シリーズは、脱力感があって良いと思う。

精神科医としての対処の仕方が、思い切り風変わりで、それでいて最後は納得させられてしまう。
患者の症状は、決して笑えるものではなくシリアスなのだが、
何とも荒唐無稽な治療が、笑わせてくれてしかも後味が良い。
こういうスタンスの精神科医が居ても良いのにな、と思わせてくれる。

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