イースターじわり拡大

ハロウィーンに続いて日本で今、「イースター」がじわりじわりと広まりはじめ、「卵型」商品が街にあふれている。
キリスト教にちなむ春の祝日「イースター」を商機につなげようと、食品メーカーなどが関連商品の発売やキャンペーンに取り組んでいる。少子高齢化で国内市場縮小が懸念される中、「ハロウィーンに続く商機に育てたい」と各社の鼻息は荒い。
欧米のイースターでは、生命の象徴とされる卵にちなんだ飾りつけをしたり、卵料理を食べたりするのが一般的だという。日本でも「卵」関連商品の発売が相次いでいるという。
各社がイースターに期待を寄せるのは、もともと日本でなじみの薄かったハロウィーンが一大イベントに成長したからだ。一般社団法人・日本記念日協会によるとハロウィーンの市場規模は2011年の560億円から15年は1220億円まで倍増したそうだ。イースターの市場規模はまだ小さいが、14年の190億円16年は300億円超に膨らむ見通しだという。
イースターとは、イエス・キリストが十字架にはりつけられて処刑され、3日目に「復活」したとされることを祝うキリスト教の重要な祝日。キリスト教圏ではイエス・キリストの誕生日であるクリスマスよりも大事なイベントだ。イースターを祝って学校が数週間休みになる国もあるそうだ。
イースターの日にちはクリスマスのように決まっておらず、春分の日を過ぎて最初の満月があった次の日曜日に祝う。今年は3月27日がイースターにあたる。欧米では生命の象徴としての卵や、子孫繁栄を象徴して多産のウサギをモチーフにして飾りつけを行う。ゆで卵を鮮やかに色づけした「イースターエッグ」を家に飾るほか、それを庭などに隠して探す「エッグハント」、割らないように注意しながら芝生の上を転がす「エッグロール」などで楽しむのが一般的だという。日本では、古くは森永製菓が1925年に卵型のチョコレートをキリスト教徒向けに販売した記録が残っているそうだ。
欧米文化が日本でも親しまれること自体は悪くないのだが、「お祭り」を「バカ騒ぎをしていい日」と誤解して迷惑行為に走るのだけはやめてもらいたいものだ。